『ノマドライフ』――1冊の本が、あなたの「働き方」と「生き方」を変える。

「ビジネス書」と聞くと、難しい経営理論や堅苦しい成功法則が書かれたものを想像していませんか?

実は、優れたビジネス書は、単なる仕事のノウハウだけでなく、あなたの人生の選択肢を広げる「地図」になってくれます。

今回ご紹介するのは、比較的ライトな一冊です。

手で触れると優しい触り心地が印象的な薄茶色の表紙、本田直之著『ノマドライフ』。この本を入り口とした、ビジネス書の楽しみ方をお伝えします。

なぜ今、ビジネス書を読むのか

本書に限らず、著者はよく「ビジネス書を読む最大のメリットは、著者が長い時間をかけて得た経験や知見を、わずか数時間で追体験できること」と語っています。

特に、自分のキャリアや将来のライフスタイルに迷いがある時、本はこれまでの常識を覆す「新しい視点」をくれるものになるでしょう。

『ノマドライフ』が教えてくれること

写真にある『ノマドライフ』の表紙には、こう書かれています。

「好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと」

本書は一見するとライフスタイルを提唱するエッセイのように映るかもしれません。しかしその本質は、極めて論理的な「個人の生存戦略」の指南書です。

  • 思考の制限を外すこと(会社に行かなければならない、定住しなければならない等の思い込み)
  • 身軽でいることの強さ(物質的な豊かさより、経験や機動力への投資)
  • デュアルライフ(二拠点生活)の現実的な構築法

これらをビジネス的な視点で体系化しています。出版から時間が経った今でも、リモートワークが当たり前になった現代において、その内容はますます輝きを増しています。


★店主の「道案内」ノート★

まだ「ノマド」(遊牧民=どこでも働ける人)という言葉が日本で馴染みがなかった時代に、この本は世に出されました。

少し話は逸れますが、当時、私は休暇を利用してハワイ旅行に行くことにしていました。その際、働いていた会社のお客さまから『ワイキキのルール』という、ガイドブックのようなハワイのノウハウ本を貸していただきました。

その著者が、本田直之氏でした。つまり、私は恥ずかしながら、当時は著者のことを「ハワイに詳しい人」だとしか思っていなかったのです。

それからしばらくして、書店でこの『ノマドライフ』を見つけたときに「ん? この名前見たことあるぞ」と思い、手に取りました。そして、「この人は社長なんだ。そしてすごい生活をしているぞ」と衝撃を受けたことを覚えています。

文字量も多くない本でありながら、当時の私は思いきり影響されてしまいました。その後、年2~3回ハワイに行く独身ライフを数年続けたほどです。(「なんでそこに影響されてんねん」というツッコミも甘んじて受け入れます)

いつか日本と海外を行き来した生活をしたい。そのためには起業をするのが一番だと思い、そしてそのハードルは決して高いものではないと私に感じさせてくれました。

これまでの常識を疑い、新しい視点を手に入れた本のひとつだと自信を持って言えます。

もしかしたら今の若い方には当たり前のことが書かれているかもしれません。しかし、これを実行することでキャリアを次のステージへと押し上げてくれる、そんな「準備」ができる本だと思い、今回はおすすめさせていただきました。


自分に合った一冊の選び方

最後に「何を読めばいいかわからない」という方は、以下の3つの基準で選んでみてください。

  1. 「ジャケ買い」でもOK
    写真のように、デザインや色が気に入ったものを手に取るのも立派な出会いです。直感は意外と自分の今の課題を反映しています。
  2. 「今」の悩みに直結するもの
    「時間の使い方が下手」「人間関係が辛い」「もっと自由になりたい」。今の悩みに対する答え(処方箋)を探すつもりで選びましょう。
  3. 目次を読んでワクワクするか
    目次を見ただけで「これを知りたい!」と思えるかどうかが、最後まで読み通せるかの鍵です。

最後に

ビジネス書は、読み終わった瞬間がゴールではありません。そこに書かれていることを一つでも実行し、行動を変えた時に初めて価値が生まれます。

まずは写真の『ノマドライフ』のように、これまでの常識を疑い、新しい視点を与えてくれる一冊を手に取ってみてはいかがでしょうか。