『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』――1冊の本が、ビジネスの「利益」と「自信」を変える。

一見、正しく聞こえるが、実は間違っていること。それが「値付け」についてです。

今回ご紹介するのは、経営者やフリーランスなら誰もが一度は悩み、そして避けて通りたいテーマ「値上げ」に切り込んだ一冊です。値段に対する「間違っていること」とは何か、この本が教えてくれます。

『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』が教えてくれること

本のタイトルは非常に刺激的です。

「絶対儲かる『値上げ』のしくみ、教えます」

多くの人は「値上げをすれば客が離れる」と信じ込んでいます。

しかし本書は、その常識を根底から覆す「利益確保の論理」を説いています。

安売り競争からの脱却(価格で選ばれるのではなく、価値で選ばれる強さ)

客層の入れ替え(クレーマーを減らし、優良顧客と付き合うためのフィルターとしての価格)

ブランド価値の向上(安さは、時に商品の価値を低く見せてしまうという事実)

これらを精神論ではなく、具体的な「しくみ」として解説しています。デフレが長く続いた日本において、今こそ読み返されるべき「商売の原点」がここにあります。


★店主の「道案内」ノート★

「値上げ? とんでもない! 今でさえ買っていただくのに必死なのに!」

経営コンサルタントとして、クライアント企業、特にBtoCビジネスをしている社長と話すと、ほとんどこの反応が返ってきます。

私が小規模M&Aで購入した小さな店舗をはじめ、BtoCで赤字に苦しむビジネスにおいて経営者の多くは、とにかく「安くすれば人は来る」と信じて疑いません。

結果、そのような店はどうなっているか。忙しい。とにかく忙しい。朝から晩まで働いているのに、手元にお金が残らない。つまり「貧乏暇なし」の沼にハマっています。

この本から最初に学べることは、「値下げをするとどういうスパイラルに陥るか」。そして、「値上げをすることで得られるメリットは何か」です。

私はコンサルティングの現場で、多くの企業に「値上げ」を提案し、実行してもらいました。その結果、全ての企業が赤字から脱却することができました。

そして、その経営者の方たちが「自分の商品に誇りを持つこと」、そして「その価値を認めてくれるお客様を大切にすること」。そのための手段が「値上げ」なのだと気づき、その後、段階的に値上げをしてビジネスを軌道に乗せています。

以前、あるクライアントに本書をおすすめしました。すると彼はこう言いました。

「こんな良い本、他の人には勧めないでください!」

おそらく皆さんにとっても「おすすめしたいけど、教えたくない本」になるかもしれませんね。


「絶対」という言葉が許された、稀有な一冊

本書は発行から10年以上が経過しています。著者が亡くなられていることもあり、今後オーディオブックなどが出ることもないでしょう。

そのため、中古市場では定価以上で取引されることも珍しくありません。内容が支持され続けている国内でも珍しいビジネス書と言えます。

最後に余談ですが、この本の発行にあたり有名な話があります。

発行元の「ダイヤモンド社」は大手の出版社です。その出版社内で「『絶対』という言葉を使うべきなのか」「『絶対=100%』なんて言い切っていいのか」と会議が開かれました。

そこで内容を徹底的に精査した結果、「これなら『絶対』とつけていいよね」という結論に至ったそうです。出版社のお墨付きを得た「絶対」なのです。

百冊堂では地道に集める努力をし、複数冊在庫するようにしていますが、市場価値は高まっています。状態等気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。